11月19日に中津川市西消防署の職員さんに講師としてお越しいただき、シクラメンの全部署を対象に日勤帯の就業後、ACPとDNARについての研修会を行いました。

ACP(Advance Care Planning)は「人生会議」と言われています。終末期を迎えると約70%の方が自分の意思を伝えることが難しくなるというデータから、「前もって、自分のことについて家族やまわりの人と話してみましょう」ということを言います。
終活という言葉が社会的にも認知されている現代ですが、ACPは決して人生の終わりに向けての話し合いをするわけではなく、これからの生活をより自分らしく豊かにおくる為に、これまでの人生で大切にしてきた事や、これからも大事にしたい事、自分の思いについても話し合います。
ACPを踏まえて、DNAR(Do Not Attempt Resuscitation)という「終末期医療において心肺停止状態になった時に心肺蘇生措置を行わないこと」についての消防署としての対応について今回消防署の対応についてお話を伺いました。
特別養護老人ホームでは「お看取り」といって施設で最期を迎えられるように、利用者様本人やご家族の方とお話をして生活の援助をさせていただいていますが、在宅サービスの、ヘルパーセンターの職員が訪問した際や、デイサービスの職員が送迎に行った際などに、利用者様の急変に立ち会う場面が、あるかもしれません。その際に、ご本人やご家族の方が望む対応ができるよう、DNARについての知識を持つこと、そして救急隊に連絡をすると救急隊はどのような流れで対応をしてくださるのか等々をデモンストレーションも合わせて学びました。

虹いろ在宅ケアクリニックの鷲津先生にもご協力をいただき、DNARの書面が有効な場合、救急車を要請することなく対応する方法も今回学ぶことができました。
ACPとDNARはどの部署の業務にも関わってくる内容になるので、今後の業務に活かしていきたいと思いました。
今回の研修は東濃5市の中では初の取り組みだった為、中日新聞にも掲載していただきました。

